富野監督脚本描き下ろし 1980年放送『パックインミュージック』ガンダムラジオドラマ、一部文字起こし




 どうも。
 えー。本日もひと時お付き合いのほどを。

 先日、アプリ「TBSポッドキャスト」を使い、ラジオ番組『えんがわ』3月21日放送分を聞いていました。
 タレント玉袋筋太郎さんと、TBSアナウンサー外山恵理さんが出演している番組です。

 この『えんがわ』では、過去のTBSラジオ番組を振り返るコーナーがあるのですが、そこで1980年12月4日深夜に放送された『パックインミュージック』が放送されました。

 内容は「機動戦士ガンダム特集」。
 1980年12月4日は木曜(明けて金曜)なので、パーソナリティーは声優の野沢那智さんと白石冬美(愛称チャコ)さん。ぼくも年齢的にリスナーではありませんが、有名な「ナチチャコパック」ですね。

 もちろん生放送。ゲストは古谷さん、戸田さん、鈴置さん。
 この放送日、鈴置さんは自身初のLPレコード「ザ・ロンゲスト・ロード・イン・破嵐万丈」(プロデュース・作詞は富野監督)の発売日だったそうです。


 放送内容はガンダムのラジオドラマ。なんとこのラジオドラマ用に、富野監督が脚本を書き下ろしています。
 生放送なので、当然「生ラジオドラマ」となります。

 永井さんがいないので、ガンダムのあの冒頭ナレーションを野沢那智さんが読みました。




 10分程度の内容を、約1分にまとめたそうです。
 フルサイズで聞きたかったなー。

 では、放送内容の文字起こしです。


ナレーション「宇宙世紀0079。地球から最も遠いスペースコロニーの集団『サイド3』はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に対して独立戦争を挑んできた。
ジオン軍は月軌道上に浮かぶいくつものスペースコロニーを減速せしめ、地球に落下させ、連邦の主要都市をことごとく殲滅せしめた。人々は自らの行為に恐怖した」

ブライト「アムロ、何故寝ていないのだ。貴様」

アムロ「パイロットは寝るのも任務のうちだって言うんでしょ」

マチルダ「少尉。睡眠不足は目に出ます」

アムロ「中尉。けど」

ミライ「ふふ。アムロ。マチルダ中尉には許嫁の方がいらっしゃるのよ」

アムロ「えっ。許嫁」

ブライト「そういうことか。アムロ。貴様は寝ている時間だ。さがれ」

アムロ「勝手に、勝手にモビルスーツのパイロットにして、いつの間にか士官にさせられて、ぼくは、ぼくなんですよ。ガンダムがサイド7でテストなんかしていなければ、ぼくは」

ブライト「貴様!」

アムロ「…! 殴ったな。父さんにも殴られたことがないのに」

ブライト「ここは軍隊だ! 貴様のようなひよっこがピーピーわめくヒマはない。寝ろ!」

アムロ「ブライト。いいじゃない。アムロだって強制的にガンダムのパイロットにさせられて、ここまで来てしまったのよ。多少欲求不満を解消させてやらないと」

ブライト「マチルダ中尉と会わせることが欲求不満を解消させるのか。ええ、アムロ」

アムロ「寝させてもらいます」

マチルダ「少尉、かまいませんよ。ニュータイプたる素養があればこそ、今日まで生き残ってきたのがアムロ少尉です」

警報音

ミライ「敵襲?!」

マチルダ「右舷、2時の方向からです」

ブライト「対空砲火用意。総員起こし! アムロはガンダムへ」

アムロ「了解。これで寝られるものか」

ミライ「何か言って?」

アムロ「いえ!」「アムロ、行きまーす!」


 以上です。

 放送を聞くと、声優さんの演技とBGMのせいでシリアス感がある一方、「欲求不満」のくだりはちょっとユーモアがあるような気もします。

 あと、その直後のマチルダさんのセリフも変ですよね。えっ、ニュータイプと何の関係が、っていう。

 10分間全体を聞いたら、どんなテイストのラジオドラマだったんだろ。

 アニメとのセリフの違いも楽しい。
 「二度もぶった…親父にもぶたれたことないのに!!」ではなく、「殴ったな。父さんにも殴られたことがないのに」ですからね。これは平手ではなく、グーでいってますね、ブライトさん(笑)。


 最後に、放送中に明かされたエピソード。
 玉袋筋太郎さんは、酒場で池田さんと揉めたことがあるそうです(笑)

美しく枯れる。 (角川書店単行本) - 玉袋 筋太郎
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