ガンダムキャラクター臨終図巻1~2話
●……1話で死んだ人々
人類の10分の9を抹殺しろと命令されれば、こうもなろう
―――カロッゾ・ロナ
●総人口の半分 そうじんこうのはんぶん
冒頭で殺される人類。『アベンジャーズ』のサノスが指パッチンをしなくても、人類は自ら人口を半分にした。
●フラウ・ボウの母親と祖父 ふらう・ぼうのははおやとそふ
サイド7に住む少女フラウ・ボウは、ジオン軍による襲撃の際、近所に住む少年アムロ・レイを助けようと避難の列を離れた。
そのために命拾いをし、一緒に逃げていた彼女の母親と祖父は死んだ。彼女がアムロを見捨てていたら、同じ運命を辿っていただろう。ここから生まれた箴言が、「情けは人の為ならず」である。
●ジーン じーん
ジオン軍の新兵。史上初のMS同士の戦いを演じた、一方の主役である。彼は逃げ傷を負ったため、今に至るまで卑怯者の誹りを受けている。
ひるがえって、のちに英雄と言われるアムロ・レイの行動を見るに、初陣からしてためらわず敵を背中から一刀両断する所業に、彼の特異性がある。
かつてのロボットアニメの英雄たちは、それが非人間でも、おおむね正面からフィニッシュブローを放っていたのだから。
●デニム でにむ
ジオン軍の曹長。ショルダータックルをすると見せかけて、飛び蹴りを仕掛けたなかなかのテクニシャン。ただし、ビームサーベルでコクピットのみ貫くことを狙っていたアムロにとって、そのフェイントはむしろ好都合だった。ショルダータックルの姿勢では隠れていたコクピットが、がら空きになったからである。
●……2話で死んだ人々
一人で死ぬなんて! …イヤだあ‼! …イヤだぁ!!
―――浜本
●スレンダー すれんだー
ジオン軍の兵士。ガンダムによるビームライフルの一射で死亡した。
戦場などの極限的な場面において、楽観的観測に逃げ込む人の心情・行動をあらわす「スレンダー・シンドローム」の語源となった人物。
彼は死亡するより前に、シャアから「(ガンダムのビームライフルは)当たらなければどうということはない」と指摘されていた。
逆に言うと、「当たったら駄目」ということなのだが、彼は敵がライフルを構えているのに緩慢な動きをしてしまった。
シャアが機敏な動きを見せていたこともあり、当初は彼の技量の未熟さが指摘されていた。
だが真実は、自分たちの武器・ザクマシンガンがあまりにガンダムに対して効かないため、相手の武器も自分たちには通用しないだろうと思い込んでしまったのである。

人間臨終図巻 1 (徳間文庫) - 山田風太郎
人類の10分の9を抹殺しろと命令されれば、こうもなろう
―――カロッゾ・ロナ
●総人口の半分 そうじんこうのはんぶん
冒頭で殺される人類。『アベンジャーズ』のサノスが指パッチンをしなくても、人類は自ら人口を半分にした。
●フラウ・ボウの母親と祖父 ふらう・ぼうのははおやとそふ
サイド7に住む少女フラウ・ボウは、ジオン軍による襲撃の際、近所に住む少年アムロ・レイを助けようと避難の列を離れた。
そのために命拾いをし、一緒に逃げていた彼女の母親と祖父は死んだ。彼女がアムロを見捨てていたら、同じ運命を辿っていただろう。ここから生まれた箴言が、「情けは人の為ならず」である。
●ジーン じーん
ジオン軍の新兵。史上初のMS同士の戦いを演じた、一方の主役である。彼は逃げ傷を負ったため、今に至るまで卑怯者の誹りを受けている。
ひるがえって、のちに英雄と言われるアムロ・レイの行動を見るに、初陣からしてためらわず敵を背中から一刀両断する所業に、彼の特異性がある。
かつてのロボットアニメの英雄たちは、それが非人間でも、おおむね正面からフィニッシュブローを放っていたのだから。
●デニム でにむ
ジオン軍の曹長。ショルダータックルをすると見せかけて、飛び蹴りを仕掛けたなかなかのテクニシャン。ただし、ビームサーベルでコクピットのみ貫くことを狙っていたアムロにとって、そのフェイントはむしろ好都合だった。ショルダータックルの姿勢では隠れていたコクピットが、がら空きになったからである。
●……2話で死んだ人々
一人で死ぬなんて! …イヤだあ‼! …イヤだぁ!!
―――浜本
●スレンダー すれんだー
ジオン軍の兵士。ガンダムによるビームライフルの一射で死亡した。
戦場などの極限的な場面において、楽観的観測に逃げ込む人の心情・行動をあらわす「スレンダー・シンドローム」の語源となった人物。
彼は死亡するより前に、シャアから「(ガンダムのビームライフルは)当たらなければどうということはない」と指摘されていた。
逆に言うと、「当たったら駄目」ということなのだが、彼は敵がライフルを構えているのに緩慢な動きをしてしまった。
シャアが機敏な動きを見せていたこともあり、当初は彼の技量の未熟さが指摘されていた。
だが真実は、自分たちの武器・ザクマシンガンがあまりにガンダムに対して効かないため、相手の武器も自分たちには通用しないだろうと思い込んでしまったのである。

人間臨終図巻 1 (徳間文庫) - 山田風太郎
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