2年前の久米さん・伊集院さん・えのきどさんの日本シリーズ「広島カープ×日本ハムファイターズ」に関するトークを聞く。
どうも。今回もひと時、お付き合いのほどを。
元ファイターズの大谷さんが、4月10日現在大リーグですごく活躍していますが、それにちなんで今回は珍しくアニメ以外の記事を一つ。
野球の話題なぞ。
アプリ「ラジオクラウド」では、2030年10月までの限定で(長い!)荻上チキさんのラジオ番組「Session22」で 2016年に放送された久米宏さん・伊集院光さん・えのきどいちろうさんのゲスト回を配信しています。
これは2016年のプロ野球日本シリーズ・広島カープ対日本ハムファイターズの直前に放送されたものです。
ぼくは放送当時にリアルタイムで聞いていたのですが、ラジオクラウドにあるのを見つけて先日聞き直してみました。
広島ファンの久米さんと、ファイターズファンである伊集院さん・えのきどさんがゲストとしてシリーズの展望を話し合うのですが、これが結果を知っている今聞いたら別の視点から楽しめるものでした。
最初に・1戦目が行われる広島に乗り込んでいる久米さんが、当地から電話で出演し、その後で伊集院さんもスタジオにあらわれて・すでにいるえのきどさんも含めてトークとなったのですが、共通していたのは。
3人とも、第1戦で先発する大谷さんが勝利するだろうという前提で話していることでした。
どうすれば広島が大谷さんから点をとれるだろうか、広島ファンの久米さんですら大谷さん先発の試合は勝てないんじゃないかという流れで話が進んでいました。
しかし 今の視点だから分かるのですが、実際には5対1で広島が勝っています。
日ハムは広島のジョンソンを打ち崩すことができず、逆に広島は大谷さんから得点しました。
久米さんは大谷さんからほとんど点を取れないだろうと心配していて、逆に日ハムファンである伊集院さん・えのきどさんは万が一大谷さんで試合を落としたら、このシリーズ負けるんじゃないかと思って話しているわけです。
ところが実際には、広島が大谷さんを攻略し、しかしシリーズは日ハムが制しました。
本当に予想通りにはいかないな、っていうのがこの放送を聞いていると分かります。
でも予想することがプロ野球の楽しみの1つでもあるわけでね。当たり外れはどうでもいいんです。
で。もう一つ。
久米さんは、大谷さんが初球に何を投げるのかすごい気にしていて、多分ストレートだろうと言っていました。
これは当たっていました。初球は158キロのストレートでした。
さて最も話したいのは、このトーク、広島の黒田さんと大谷さんの因縁と言うか・引き継ぎみたいな話になるわけです。
黒田さんと大谷さんが投げ合っているのを見たいとか、いや打者大谷との対戦も見たいっていう話になったわけですが。
これ実際には、両陣営のファンには説明不要でしょうが、黒田さんはシリーズ3戦目に登板して、そして大谷が最後の打者になるわけですよね。
途中で痛めてしまい降板するので、黒田さんの最後の相手は打者大谷になるわけですけど。
こんな展開、想像できないですよね。
いくら熱心なファンが語り合っても、想像できないようなドラマティックな展開が実際に起こると、そういうのを改めて実感しましたね。
ぼくは野球って本来、必ずしも必要なものじゃないと思っているんですよ。
例えば短距離・長距離、水泳、幅跳びのように人間の能力がどこまで拡張するのかシンプルに分かるものでもなくて。誰に頼まれてもないのに球を投げて・木の棒で打って・ぐるぐる走って、球場の大きさも一律じゃない、そんな競技になぜ大金が発生するかというと。
やっぱりこういうドラマが生まれて、見ている人を感動させるからだと思うんですよね。そのドラマが、この日本シリーズには色濃く現れたんじゃないかなと思っています。
そして一番言いたかったことなんですけど、このトークの中で伊集院さんが、次のような趣旨のことを言っていました。
大金より日本に戻ってくることを選んだ(メジャーからの約18億円のオファーを断って、年俸4億円の広島を選んだ)黒田さんを見て、大谷さんが何かを感じ取って・近い将来大リーグに行ってもいつか日本に戻ってきてくれないか、こういう繋がるドラマみたいなものが生まれてくれないか、と。
これはお金の面に関して言うと、すでに。
大谷さんはあと2年待てば百数億円っていうお金が得られる可能性が強いのに、大リーグを選んだわけですよね。
大谷さんはプロ前から大リーグを目指していたから、この選択が黒田さんの影響によるとは勿論言わないですけれども、でも伊集院さんが夢想したような連鎖みたいなものが、遠い将来じゃなくてこの放送から1年半後くらいに見ることができたと。
18億よりも日本球界に復帰した男が最後に相対したバッターが、今度は百何億っていうお金よりもすぐに大リーグを選ぶ男っていう、この物語の連鎖を改めて感じましたね。
こういう視点で見ると、野球って……まあ野球に限らないんでしょうけれど、このドラマが紡がれる様子がぼくは非常に好きですね。
この放送面白いので、ラジオクラウドをダウンロードしている人はぜひ聞いてみてはいかがでしょうか。


元ファイターズの大谷さんが、4月10日現在大リーグですごく活躍していますが、それにちなんで今回は珍しくアニメ以外の記事を一つ。
野球の話題なぞ。
アプリ「ラジオクラウド」では、2030年10月までの限定で(長い!)荻上チキさんのラジオ番組「Session22」で 2016年に放送された久米宏さん・伊集院光さん・えのきどいちろうさんのゲスト回を配信しています。
これは2016年のプロ野球日本シリーズ・広島カープ対日本ハムファイターズの直前に放送されたものです。
ぼくは放送当時にリアルタイムで聞いていたのですが、ラジオクラウドにあるのを見つけて先日聞き直してみました。
広島ファンの久米さんと、ファイターズファンである伊集院さん・えのきどさんがゲストとしてシリーズの展望を話し合うのですが、これが結果を知っている今聞いたら別の視点から楽しめるものでした。
最初に・1戦目が行われる広島に乗り込んでいる久米さんが、当地から電話で出演し、その後で伊集院さんもスタジオにあらわれて・すでにいるえのきどさんも含めてトークとなったのですが、共通していたのは。
3人とも、第1戦で先発する大谷さんが勝利するだろうという前提で話していることでした。
どうすれば広島が大谷さんから点をとれるだろうか、広島ファンの久米さんですら大谷さん先発の試合は勝てないんじゃないかという流れで話が進んでいました。
しかし 今の視点だから分かるのですが、実際には5対1で広島が勝っています。
日ハムは広島のジョンソンを打ち崩すことができず、逆に広島は大谷さんから得点しました。
久米さんは大谷さんからほとんど点を取れないだろうと心配していて、逆に日ハムファンである伊集院さん・えのきどさんは万が一大谷さんで試合を落としたら、このシリーズ負けるんじゃないかと思って話しているわけです。
ところが実際には、広島が大谷さんを攻略し、しかしシリーズは日ハムが制しました。
本当に予想通りにはいかないな、っていうのがこの放送を聞いていると分かります。
でも予想することがプロ野球の楽しみの1つでもあるわけでね。当たり外れはどうでもいいんです。
で。もう一つ。
久米さんは、大谷さんが初球に何を投げるのかすごい気にしていて、多分ストレートだろうと言っていました。
これは当たっていました。初球は158キロのストレートでした。
さて最も話したいのは、このトーク、広島の黒田さんと大谷さんの因縁と言うか・引き継ぎみたいな話になるわけです。
黒田さんと大谷さんが投げ合っているのを見たいとか、いや打者大谷との対戦も見たいっていう話になったわけですが。
これ実際には、両陣営のファンには説明不要でしょうが、黒田さんはシリーズ3戦目に登板して、そして大谷が最後の打者になるわけですよね。
途中で痛めてしまい降板するので、黒田さんの最後の相手は打者大谷になるわけですけど。
こんな展開、想像できないですよね。
いくら熱心なファンが語り合っても、想像できないようなドラマティックな展開が実際に起こると、そういうのを改めて実感しましたね。
ぼくは野球って本来、必ずしも必要なものじゃないと思っているんですよ。
例えば短距離・長距離、水泳、幅跳びのように人間の能力がどこまで拡張するのかシンプルに分かるものでもなくて。誰に頼まれてもないのに球を投げて・木の棒で打って・ぐるぐる走って、球場の大きさも一律じゃない、そんな競技になぜ大金が発生するかというと。
やっぱりこういうドラマが生まれて、見ている人を感動させるからだと思うんですよね。そのドラマが、この日本シリーズには色濃く現れたんじゃないかなと思っています。
そして一番言いたかったことなんですけど、このトークの中で伊集院さんが、次のような趣旨のことを言っていました。
大金より日本に戻ってくることを選んだ(メジャーからの約18億円のオファーを断って、年俸4億円の広島を選んだ)黒田さんを見て、大谷さんが何かを感じ取って・近い将来大リーグに行ってもいつか日本に戻ってきてくれないか、こういう繋がるドラマみたいなものが生まれてくれないか、と。
これはお金の面に関して言うと、すでに。
大谷さんはあと2年待てば百数億円っていうお金が得られる可能性が強いのに、大リーグを選んだわけですよね。
大谷さんはプロ前から大リーグを目指していたから、この選択が黒田さんの影響によるとは勿論言わないですけれども、でも伊集院さんが夢想したような連鎖みたいなものが、遠い将来じゃなくてこの放送から1年半後くらいに見ることができたと。
18億よりも日本球界に復帰した男が最後に相対したバッターが、今度は百何億っていうお金よりもすぐに大リーグを選ぶ男っていう、この物語の連鎖を改めて感じましたね。
こういう視点で見ると、野球って……まあ野球に限らないんでしょうけれど、このドラマが紡がれる様子がぼくは非常に好きですね。
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