大動脈解離になった話
sakaitetsubetua病院のベッドの上で、日本シリーズをラジオで聞きながら・救急車で担ぎ込まれた話などを。
2週間前、10月14日。夜11時頃かな。仕事の原稿を書こうかとパソコンの電源をつけて起動を待っていたら、両肩が痛くなってきた。10/27 10:12sakaitetsubetuaそれが今まで感じたことのない痛さ。かなり痛い。
肩を回してみたり、背中を伸ばしてみたりしても痛い。カミさんに少し揉んでもらったが、全く解消されない。痛くて一ヵ所にいられない。立ったり座ったり。10/27 10:16sakaitetsubetuaとても仕事ができる感じではないので、テレビをつけて録画しておいたマスカットナイトを再生した。
「あの」辻本さんが歌っているところでケラケラ笑ったが、それでも痛い。違う。テレビなんか見てられない。消した。
肩甲骨のあたりの筋肉が、ギュッと収縮するような。10/27 10:22sakaitetsubetua痛い痛い。もう家の中をウロウロするほど痛い。病院嫌いな俺でも、救急車を呼ぼうか考える。
でも札幌って確か、人口200万都市なのに数十台しか救急車ないんだよな…俺がこの肩の痛みで使っていいものか躊躇する。尋常じゃない痛みだが…10/27 10:27sakaitetsubetuaするとカミさんが、スマホで「肩甲骨 痛い」とか検索を始めた。
人間、他人が慌てふためいている様子を見ていると自分は冷静になるようで、「俺、今この症状何? とか調べている段階じゃないな」と判断できた。10/27 10:33sakaitetsubetua「病院行く」
「タクシー? 救急車?」
「救急車呼んでくれ」
「子どもは?」
「起こして連れて行くしかないだろう」
長い間トイレに行けなくなる気がして、カミさんがなんだかんだしてくれている間に用をたした。10/27 10:38sakaitetsubetua今思えば、この時力んでいたら危なかったかもしれない(力んだ瞬間に動脈がダメージを受けるから)。
しかし汚い話ですまんが、この時に尿と一緒に便もスルッと出たのは良かった。なぜならこの後ICUに数日入ったが、絶対安静=ベッド上で大便をする恥ずかしさは回避できたからである。我慢できた。10/27 10:45sakaitetsubetuaカミさんも子どもも着替えた。財布とスマホをカミさんに渡して、外に出る。もう待ってられないほど痛かったのだ。
救急車には自分で乗り込んだが、ここらへんでもう「痛い痛い」という言葉が口から出て止まらなくなっていた。記憶も飛び飛びになっている。10/27 10:52sakaitetsubetuaただ、症状は「肩甲骨が凄く痛い」なので、当然「整形外科に行きますか?」って話になる。
絶対違う。総合病院に連れていってもらう。この後の記憶がいよいよ曖昧なのだが、検査を受けて、担架の上で「大動脈解離という大変な病気ですよ」と告げられた。10/27 10:58sakaitetsubetuaあれ・大動脈解離って、仕事を通じた健康講座で聞いたことあるな…どんな手術するんだっけ…血管に管通すやつだっけ…10/27 11:02
sakaitetsubetuaところで遥か前からこのブログを読んでいただいている奇特な方はご存じかもしれないが、ぼくは「生きること」にたいしてあまり執心がない。自分から死のうとは思わないが…10/27 11:07
sakaitetsubetua大動脈解離と聞いて真っ先に思ったのは、「痛い、ものすごく痛いけれども、このくらいの痛さで死ぬのか」というのと、手術なら麻酔をしてくれるはずで、「死ぬには楽かも」だった。
後から分かったことだが、ぼくは大動脈解離の中でも手術を要するA型だった。10/27 11:15sakaitetsubetuaさて、書きたいことは大抵書いた。
ぼくはとてもラッキーな展開で(だったらそもそも動脈破れないで欲しかったんだけど…)手術はしないですんだ。
血が凝固して、血管の破れた部分をふさいでくれたからである。10/27 11:24sakaitetsubetua後は愚痴だから…尿道に管通らなくて尿瓶の世話になったとか。病室で見た『荒野のガンマン』があまり面白くなかったとか。
原因はまだ先生に聞いてないけれど、遺伝に心当たりがないので、たぶん高血圧だろう。問題起きなければ、近々退院予定。10/27 11:29sakaitetsubetuaこの病気をした人の5年生存率、10年生存率をネットで調べて見たけれど、それが高いのか低くのか良く分からない。
現在健康な人の生存率を知らないので、比較できないし。
それに、残り1枚の当たり牌をツモることだってあるし、継続70%だってすぐ転落するしな(笑)10/27 11:39sakaitetsubetuaまあ、もうちょっとは遊べそう。
皆さま、またよろしく。10/27 11:41
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